労働時間と休暇時間
外国の労働時間
外国の労働時間はアメリカでは1週40時間ですから日本と変わりません。ドイツの場合も8時間以上は1日に超えてはいけないことになっていて、小売業の場合には平日と土曜日は6時から20時までと決められています。
フランスの場合の法定労働時間は1週間に35時間ですから日本や他の国に比べると5時間ほど短いことになります。
イギリスの労働時間は原則17週間が平均でそれぞれの平均週の労働時間は48時間以上働いてはいけないことになっています。
1週間で見ると8時間日本よりも多いことになります。
日本や外国の休暇時間
外国の休日についてはそれぞれの国によって違いますがドイツの場合には年間の有給数は30日から35日となっていて夏休みには3週間程度休みが取れるようです。アメリカについてもサマーバケーションとして3週間ほどまとめて取るというケースが多く日本のように1週間単位というところは少なく、3―4週間まとめて取ることが一般的です。
数年前に比べると労働時間については外国も日本も同じくらいになりました。
諸外国に比べると日本人は休暇時間が少ないというイメージがあります。
諸外国の国と比べてみると日本の有給休暇は少ないのかどうかを調べた調査が行われました。
日本人はなぜ有給を消費できないのかなども調査した日本の労働時間に対する概念が分かるアンケートで実に興味深いものです。
有給休暇の日についてですが日本、アメリカ、イギリス、フランスをはじめとする9カ国で調べた結果、日本は有給休暇の数は15日取れることになり、アメリカが14日なのでそれに次いで2番目に少ない国という結果が出ています。
一番多いのがフランスの37日です。
有給休暇が多くても消費できなければ意味がありませんがフランスは37日中35日取得しているとされています。
日本は8日なので有給休暇の日数が少ないうえに消費率も低いのです。
有給をなぜ消費できないのか、その理由は仕事が忙しいので休みをとっているひまがないということがあげられますし、もしもの時に休みを残したいというのが理由です。
基本的には忌引きなどの場合は休暇を取れますが、やはりお子さんのいる家庭の方は、 子供が熱を出したりすれば、有給休暇をとって看病したいと考えるのが普通でしょう。
労働時間のイメージで言えば、日本やドイツはかなり労働時間が多く、フランス、イタリアなどは 労働時間が少なく、休暇が多いというイメージがあります。
もともと欧米にはバケーションや家族団欒重視という習慣があるので、労働時間が少ないのは当然と言えば当然です。
アメリカの場合は、他民族国家であることと、経済追求型社会であり、労働を奨励する風土がありますから、労働時間を取ってバリバリ働きたいという人が男女ともに多いようです。
日本人の休日は有給を消費すればアメリカよりは多いという結果になっていますが実際のところは先進国で最低なのかもしれません。