百人一首の覚え方
百人一首の覚え方には大きく分けて二通りの覚え方があります。
一つは競技かるたなどのゲームで勝つための方法で、決まり字(頭文字みたいなもの)を覚える方法。
もう一つは歌そのものを覚える方法です。
ただ協議かるたを長い間している人は大体100首すべて覚えてますし、要はどっちをきっかけにするかの問題だと思います。
とりあえず競技かるたで勝ちたいと思っている人は決まり字を覚えてそれから少しずつ歌を覚えてもいいと思います。
さて、決まり字については別に紹介するとして歌そのものを覚える方法について述べてみようと思います。
簡単なのは好きな歌から覚える、というものですね。百人一首は歌の内容によっていくつかのジャンルに分けることができます。
一般的に覚えやすいといわれているのが恋歌、つまり恋の歌ですね。
私の好きな恋歌は
しのぶれど色にいでにけりわが恋は物や思ふと人のとふまで
恋心を隠してたつもりだったけど、人に言われるくらいに顔に出てしまっていたよ、 という現代でも十分に共感できる歌ですね。
他は季節を歌ったものなども覚えやすいです。四季をまとめて覚えようとせず自分の好きな季節から覚えるといいですね。これも私の好きな歌を一つ挙げれば
奥山に紅葉ふみわけなく鹿のこゑきく時ぞ秋はかなしき
奥深い山に紅葉を踏み分けながら入っていくと、自分と同じように独り鳴いている鹿がいて飽きの悲しさを感じさせるよ、という歌です。この秋らしい寂寥感がとても好きですが、この辺は人によるので自分の好きな歌を探してみるといいと思います。
そのうち百首全てをジャンル分けして紹介できたらいいなぁと思いつつ今回はこの辺で。