多汗症と手術
多汗症の治療法の一つとして手術という手段があります。手術のメリットは多汗症がほぼ完治すること、完治したという自信から汗に対するコンプレックスがなくなることなどが挙げられます。例えば精神療法の場合は治療によって多汗症の症例が出なくなった後ももしかしたら治療をやめたらまた多汗症の症例が出るかもしれないという不安が残りますが、手術の場合はお医者さんにこれこれこういう手術をして多汗症は治りました、といわれると安心できますよね。
デメリットとしては手術によっては傷が残ること、費用がかかることなどが挙げられます。傷については後で説明しますが費用については保険が適用される病院で受ける場合はそれほど高くはならないと思いますが美容外科で手術をする場合は保険適用外となりそれなりに費用がかかると思います。
以下に2つほど良く行われる多汗症治療の手術を紹介しますので手術を考えている人は参考にしてみてください。
・レーザー治療
これは多汗症の症例が出ている部分のエクリン汗腺をレーザーで照射して焼ききるやり方です。焼ききるというとやけどのような傷が残ると思われるかもしれませんが傷はほとんど残らず日帰りでの治療が可能です。
・交感神経遮断
多汗症の原因となる交感神経を遮断することによって多汗症を治療する方法です。具体的には脇などを小さく切開し、そこからスコープを入れて交感神経を遮断します。傷口は目立たない部分を切開し、傷口も小さいのでしばらくすればほとんどわからなくなります。ただし術後の副作用として他の部位の発汗の量が増すという報告もあるので全身多汗症の人にはお勧めできません。