百人一首とは
百人一首とは
1 .藤原定家撰による私撰和歌集。新古今期までの代表的な歌人百人について、一人一首を選んでつくった詞華集である。小倉百人一首と通称。
2. 1にならって、百人の歌人の歌を一首ずつ集めて作られる私撰集一般を指す。「後撰百人一首」「源氏百人一首」「女房百人一首」など数多く存在する。
3.1をもとにしてつくられた歌歌留多(うたかるた)。またそのかるたを用いて行われる遊び。江戸時代中期ごろから盛んになって現代に至る。
のことである。このサイトでは基本的に3のかるたについてルールや覚え方について紹介していくことにする。
百人一首 異種百人一首
異種百人一首とは小倉百人一首の影響を受けて後世に作られた百人一首。以下に代表的なものを挙げる。
・新百人一首
足利義尚撰。小倉百人一首に採られなかった歌人の作を選定しているが、91番「従二位成忠女」は小倉の54番・儀同三司母(高階貴子)と同一人物。また、百人秀歌に見える権中納言国信も64番に入首(百人秀歌とは別の歌)。
・武家百人一首
17世紀半ばの成立と見られている。平安時代から室町時代にかけての武人による和歌を採録。
・後撰百人一首
19世紀初頭に成立。勅撰集だけでなく、続詞花集などの私撰集からも採録しているのが特徴。
・源氏百人一首
天保10年(1839年)成立。源氏物語に登場する人物の和歌を採録しているが、その数は100人以上。
・女百人一首
嘉永4年(1851年)成立。平安・鎌倉期の女流歌人の和歌を採録。
・愛国百人一首
昭和17年(1942年)11月20日選定・発表。恋歌が多い小倉百人一首に代わって「愛国」を強調する歌を採録。